損した!と泣く前に。「フィンテックサービス 一刀両断」

フィンテックサービスについて金融業界で語られていること

WealthNavi ウェルスナビで損をする人とは?

ロボアドバイザー。創業者は柴山 和久氏(元財務官僚)

 

低コストのETFポートフォリオを高コスト(1%/年)で組むサービスである点は、競合であるお金のデザイン(THEOテオ)と同じ。

 

違う点は、最低投資単価が、100万円からと、お金のデザイン(THEOテオ)の10倍であること。

 

どちらのロボアドバイザーも「運用実績が無い」から、真剣に資産運用を考えている人ではなく、「とりあえず新しいもの好き」のアーリアダプターを狙っているわけだが、WealthNavi ウェルスナビで「100万円から」というのは人身御供・実験としては高すぎる印象。

 

運用サービスの質は「過去実績」だが、「質」で差別化できない以上、「敷居の低さ」で勝負するしかないのだが、この点、お金のデザイン(THEOテオ)に現時点で、負けている。

 

そして今度は「手数料引き下げ競争」になるわけだが、三菱UFJ国際投信のロボアドバイザー「ポートスター」が既に【手数料は無料】なわけで、これからどうするのか。

 

企業は他社と「質」と「価格」で競争しているが、価格競争の為、無料に近づく中で、「質=運用成果」を出すのは一段と難しくなる。なぜなら、質=運用成果を出せる人は、もっと高給な仕事に就くわけであり、無料で働くインセンティブが無いからである。

 

WealthNavi ウェルスナビ(もちろん、競合のお金のデザイン THEO(テオ)も含めて)のようなロボアドバイザーの将来性は期待するためのロジックが見えないというベンチャーキャピタルの声もある。

 

ロボアドバイザー先進国のアメリカでも、無料化が進んでおり、今では枯れたムーブメントだ。